バイクパッキングガジェット紹介
2026/8/9投稿
2026/8/9更新
バイクパッキングとは
バイクパッキングは自転車のフレーム、ハンドル、サドル部分にバックを直接取り付けるパッキング手法です。↓のような感じです。


ひと昔前は自転車旅の画像を検索すると↓のような荷台をつけて、袋状のバックであるパニアバックをキャリアにつけたものとは別のパッキング手法です。


学生の時はお金がなかったので、長期間のサイクリングで宿泊費などをケチるかを考えていたので荷物が多い・大きめなグレードの低い荷物を使っていたことでパニアバック法を使っていました。
ある程度、お金に余裕が出てきたものの時間がない社会人ではホテル泊をメインとして回っています。長めの休みが取れた時はホテル泊とキャンプ泊を組み合わせた1枚目ぐらいの荷物量になっています。
それぞれのパッキングを運用してきたので、そのメリット・デメリット・おすすめ運用などをこれから自転車旅する人のために残しておきます。個人的にはバイクパッキングがベストなのでは?と思っています。
パニアバック式と比較したメリット・デメリット
大きく分けて
導入性
積載性
走行性
初期投資
準備、脱着のしやすさ
輪行のしやすさ
が焦点になっており、それぞれ一長一短があります。
バイクパッキングのメリットは
ほとんどのバイクで導入可能。(荷台用のダボ穴が不要)
パニアバックに比べて輪行しやすい。
横幅がふえず、荷物が中心よりになるので重心が安定する。
積載量が少ないが故に自然と重量は減る。
ホテル泊前提であれば、気軽に積載性を上げられる。
デメリットとしては
積載量は低い。
荷物の解き、留めが面倒。
全体的に初期投資が高い。
荷物の入れ方や取り付けをしっかりしないと崩れる。
それぞれ細かく解説していきます。
導入性について
この導入性とは今の自分の自転車がキャリア、バックに対応しているかということを意味します。
例えばパニアバック式はリア・フロントに荷台(キャリア)をつける必要があり、ダボ穴と呼ばれるネジを入れる箇所が必要です。スポーツタイプのカーボンフレームなど一部のアルミロードではダボ穴がないためキャリア自体をつけられないということがあります。(下図の赤矢印が示す穴)

そのため、パニアバック式の自転車旅をしたい場合はリア側にダボ穴がついているかを確認してください。フロント側にもキャリアをつけたい場合はフロント側にもキャリアがないかを確認してください。
ただし、経験上フロント側のキャリアは取り付けや対応キャリアの少ない印象です。
一方バイクパッキングで使用するサドルバック等はマジックテープやバックルで調整するため、多くの自転車に適用しやすいです。
もちろんクリアランスや寸法によっては難しいバックもありますが、多くの自転車に適用できるようなバックの設計になっています。またフロント側をのぞいて工具不要で取り付けできます。
積載性
バイクパッキングはパニアバック式に比べるとどうしても積載量は減ります。そのためキャンプ中心で色々やりたい、世界一周など補給が難しい経路を走るなどには容量が足りない!と感じる場面はあります。
学生の時に使っていたモンベルのパニアバックは20L x 2なので40L分の容量があります。今バイクパッキングではAPIDURAの16Lとフレームバックの17Lを使っていますが、合わせてもかないません。
ただしこの積載性はどのようなサイクリングを行うかによります。ホテル泊中心であればパニアバック式はオーバスペックですし、キャンプ中心でもコンパクトで最低限のキャンプであればバイクパッキングでもなんとかなります。
日本であれば次の街まで300kmで途中何もない荒野を突っ切る道ですとか、そのような場所を走ることはほぼないです。逆にそのような場所に行く時はあらかじめ食料や水を積んでいく必要があるので、積載性が求められます。
走行性
バイクパッキングは走行性がパニアバック式に比べて良いです。パニアバック式は横に伸びてしまうため、特にダンシング(※)が難しくなります。特に低速時はふらつきを感じることが多いです。
※ダンシング :立ち漕ぎのこと。体重をかけてペダルを回すことで坂道でもある程度加速、足の疲労回復ができます。
準備のための初期投資

これはまだパニアバック式の方が軍配が上がります。パニアバッグは防水でなければ3000円程度で購入できるものが多いです。防水や容量を大きくする場合は1組で1万前後します。ただキャリアとパニアバッグさえ揃えれば積載は十分です。そのため積載を確保するために複数のバックを購入するバイクパッキングより揃える手間や費用は下がります。
なおバック類を購入する時は防水はケチらない方がいいです。カバーをかけて浸水緩和することもできますが、ホイールからの水の巻き上げや横雨などで浸水します。大学生の頃、安いパニアバックを使っていた時、雨が降ってきたのでカバーをかけたのですが、そのカバーの内側に水が入って中の荷物が水浸しになることがありました。↓イメージ
バイクパッキングの場合、カバーを完全につけられない装着位置もあるので防水性能は重要になります。
準備、脱着のしやすさ
パニアバック式はキャリアさえつけてしまえば、パニアバックのアタッチメントを用いてキャリアにつけるだけです。ワンタッチで脱着できるので、宿に着いた時や出発時にすぐに対応できます。バイクパッキングの場合はフレームにマジックテープなどで付けるため、取り付けが面倒です。
ただ走行中に外すことは両式ともあまりなく、宿やキャンプ時に脱着するぐらいなのであまり考慮しなくてもいいです。
輪行のしやすさ
これは圧倒的にバイクパッキングです。パニアバック式ではキャリアの取り付けや格納が難しく、パニアバック自体の持ち運びが非常に面倒です。
バイクパッキングの場合は向きを変えて自転車と一体にして輪行袋に入れて運ぶことができます。(めちゃ重くなるので肩大変になりますが...)
パニアバックは一体にできないので、自転車+バックを手持ちとなるか気合いで輪行袋に入れる形になります。
下図には自転車、サドルバック、フレームバック、ハンドルバックがついて荷物が入っています。

積載量的にパニアバック式は多くなるので、道中で輪行を挟む形式には向きません。私が大学生の頃は帰りの輪行の時は一部の荷物を宅配便で送って、輪行時の荷物を減らしました。そのため自宅発から自転車で荷物を運ぶ必要があり、西日本にはなかなか行けませんでした。あらかじめ宅配会社の営業所止めで四国に行ったことがありますが、目的日にちゃんと届くか心配でした。
時間のある学生であればまだいいかもしれませんが、時間が少ない場合は行き帰りは輪行前提なのでバイクパッキングがおすすめです。
正直、どんなサイクリングにするかによります
どちらにも一長一短があり、どんなサイクリングを行うかによります。
ホテル泊で基本的にレーシング
→最低限の荷物とバックで良いので、バイクパッキング式
輪行前提でホテル泊が多い
→最低限の荷物とバックで良いので、バイクパッキング式
キャンプ泊もしたいが輪行前提
→バックを増やすが、輪行しやすいバイクパッキング式
ガッツリ時間を使ってキャンプ泊で長距離を回りたい
→積載量の多く、帰りの輪行時は荷物を送ってしまうパニアバック式
海外の荒野や冒険的なサイクリングをしたい
→積載が重要なので、パニアバック式
詳細は後述しますが、私も大学生の頃に行った夏休みの北海道一周はパニアバックに加えてフロントバックに詰めて行きました。行き帰りがフェリーだったのでパニアバック式でも問題ありませんでした。道東の渡島半島西側などは宿も少なかったのでほとんどキャンプでした。
社会時になってからは時間も限られたりある程度お金も確保できたので、学生の頃に行けなかった四国や東北へ飛行機輪行・新幹線輪行を行き帰りに利用して行きました。軽量なキャンプ用品でバイクパッキング式でもキャンプを楽しむことをできました。
そのため今後パニアバック式かバイクパッキング式を迷っている場合、あなたがどのようなサイクリングをしたいかを想像しながら決めるといいです。
過去の自分の運用
参考として自分の過去の運用時の写真や詳細を記載しておきます。
白神山地 2泊3日キャンプ泊


3泊4日で全部キャンプ泊です。最初のバイクパッキング式のサイクリングでした。行きは東北新幹線青森まで、帰りは秋田新幹線+東北新幹線で東京まで帰りました。
前輪フロントキャリアをつけて寝袋や他の軽い荷物をくくりつけています。
2022年四国一周、お遍路サイクリング
この輪行袋に後述の写真のバックが搭載されて、荷物も入っています。輪行袋の重量は自転車と荷物合わせて17kgでした。(重すぎ...)




キャンプ泊と旅館泊を半々ぐらいで10泊11日(GW)に行きました。2日分の着替え、最低限のキャンプ用品を積んでいます。サドル、トップチューブに加えフロントフォークにもパッキングしました。行き帰りともに羽田⇄徳島空港で移動しました。
フロントに結束テープ方のキャリをつけましたが、走行の振動で緩んでしまったり輪行でもげたりしました。ホムセンで結束テープを購入して都度変えたり、ペンチで限界まで引っ張るなどしました。いつ緩むか怖かったので正直お勧めしません。
キャリアはネジできっちり閉めるか、ダボ穴で固定するのがいいです。
2025年四国縦断5泊6日


全部旅館泊にしてサドル、トップチューブだけにしました。行きは羽田→高松空港、帰りは高知空港→羽田です。
パニアバックを用いた2018年北海道一周


23日間、2100kmのほぼ一周サイクリングです。学生の頃にやって伝統的なリア・フロントキャリアに荷物をつけて走りました。茨城・水戸に住んでいる知り合いに協力してもらって荷物を先送りして、水戸まで輪行。荷物を回収して大洗に向かってフェリーで北海道・苫小牧に移動。帰りも苫小牧から大洗に移動しました。
参考:登山リュック+キャリア
関西の大学に行った友達と自転車旅で再会したときの装備です。大型の登山リュックに荷物を入れ、それをキャリアに載せるという方法をとっていました。
キャリアに載せるのでリュックによる肩の負担がなく、輪行の時はキャリアだけ外してリュックは手荷物で運びます。そのため輪行しやすい上、大容量で運べるとのことで賢いなぁと思いました。
その大学のサイクリングサークルはアドベンチャー的に自転車担いで山越えるとか、廃道めぐりとかしていたので登山的要素があったのも関係しているかもしれません。
まとめ
以上がバイクパッキング式とパニアバック式の違い、メリット・デメリットです。正直なところどんなサイクリングをしてみたいかによります。個人的にはバイクパッキングから数日のサイクリングから始めてみて、積載量を増やしていくのがいいかなと思います。パニアバック式の場合はダボ穴が自転車フレームに必要なのでそこだけは考慮した方がいいです。
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