ルート概要
円安の影響で海外旅行のコストが上がっていると感じている人も多いのではないでしょうか。しかし、すべての国で円が弱くなっているわけではありません。実は、通貨の変動や物価の違いによって、今でも“円が強い”=円高傾向にある国も存在しています。今回は、そんな「円高でお得に旅できる」海外旅行先を紹介します。
ルート詳細
ラオス|東南アジア最後の“穴場”、癒しの時間が流れる国



東南アジアの中でも、まだ観光地としての知名度が高くないラオスは、静かで穏やかな時間が流れる隠れた名所です。首都ビエンチャンや世界遺産の街ルアンパバーンでは、フランス植民地時代の建物と仏教文化が融合し、他の国では味わえない落ち着いた旅が楽しめます。
物価は非常に安く、カフェでのコーヒー一杯が100円前後、ゲストハウスも1泊1,000円以下で宿泊可能な場合もあります。円の価値が高いため、ちょっと贅沢なホテル滞在やスパ体験も日本よりずっとリーズナブル。日本からの直行便はないものの、バンコクやハノイ経由でアクセス可能で、LCCを使えば航空券代も抑えられます。

自然も豊かで、メコン川のクルーズや滝めぐり、少数民族の村訪問など、派手さはないものの心をゆるめてくれる体験が満載です。観光地化され過ぎていない“素のアジア”を味わいたい人にとって、今こそラオスは狙い目です。
🇱🇦 ラオスの基本情報(2024年時点)
- 正式名称:ラオス人民民主共和国(Lao People's Democratic Republic)
- 略称:ラオス(Laos)
- 首都:ビエンチャン(Vientiane)
- 面積:約237,000平方キロメートル(日本の約6割)
- 人口:約750万人
- 公用語:ラオ語(Lao)
- 通貨:キープ(LAK)
- 時差:日本より2時間遅れ(UTC+7)
- 電圧・周波数:220V/50Hz
- プラグタイプ:A・C・BFタイプなど
- 気候:熱帯モンスーン気候(乾季:11〜4月/雨季:5〜10月)
- 主な国際空港:ワットタイ国際空港(ビエンチャン)、ルアンパバーン国際空港
トルコ|物価が急落中、円で高級体験ができるチャンスの国



トルコリラの下落が続いている今、トルコはまさに“円高で行くべき国”の筆頭です。かつては中堅クラスだったホテルも、今では日本円に換算すると信じられないほど手頃な価格で泊まれるようになりました。イスタンブールの4つ星ホテルが1泊3,000円台、レストランでのフルコースが1,000円以下ということも珍しくありません。
世界遺産の宝庫であるこの国は、イスタンブールのアヤソフィアやブルーモスク、カッパドキアの気球体験、エーゲ海の古代都市エフェソスなど、圧倒される歴史と景観が待ち受けています。どこを切り取っても旅情に満ちた風景は、SNS映えにもぴったり。
治安についてはエリアにより差がありますが、観光地は比較的安全で、日本人旅行者も多く訪れています。現地の人々も親日的で、旅の満足度が高い国のひとつ。通貨安を活かして、高級ホテルや本格トルコ料理を思いきり楽しむ旅にしてみてはいかがでしょうか。
🇹🇷 トルコの基本情報(2024年時点)
- 正式名称:トルコ共和国(Republic of Türkiye)
- 略称:トルコ(Türkiye)
- 首都:アンカラ(Ankara)
- 最大都市:イスタンブール(Istanbul)
- 面積:約783,000平方キロメートル(日本の約2倍)
- 人口:約8,500万人
- 公用語:トルコ語(Turkish)
- 通貨:トルコリラ(TRY)
- 時差:日本より6時間遅れ(UTC+3/サマータイムなし)
- 電圧・周波数:220V/50Hz
- プラグタイプ:C・Fタイプ
- 気候:地中海性気候(西部・南部)/大陸性気候(内陸部)
- 主な国際空港:イスタンブール空港、サビハ・ギョクチェン空港、アンカラ・エセンボア空港
ハンガリー|ヨーロッパで最も“円の強さ”を感じられる国



東欧ハンガリーは、物価の安さと美しい街並み、そして治安の良さでじわじわ人気を集めている国です。西ヨーロッパに比べて物価が2〜3割安く、公共交通機関やレストラン、宿泊施設すべてがリーズナブル。現在の為替相場でも、日本円の価値が高く感じられる“ヨーロッパの穴場”です。
首都ブダペストは「ドナウの真珠」と称される美しさで、夜になるとライトアップされた国会議事堂や鎖橋が水面に映り、幻想的な雰囲気に包まれます。また、地元の人々が愛する温泉文化も魅力で、セーチェーニ温泉やゲッレールト温泉では、ヨーロッパの歴史を感じる建築の中でゆったりと癒しの時間が過ごせます。

グルメも豊富で、パプリカを使った煮込み料理やボリューム満点のスープ、ハンガリーワインなど、旅の楽しみが詰まっています。コスパ良く、かつヨーロッパらしい雰囲気を楽しみたい方にとって、今のハンガリーは見逃せない存在です。
🇭🇺 ハンガリーの基本情報(2024年時点)
- 正式名称:ハンガリー(Hungary)
- 首都:ブダペスト(Budapest)
- 面積:約93,030平方キロメートル(日本の約25%)
- 人口:約9,584,627人(2024年1月時点)
- 公用語:ハンガリー語(Magyar)
- 通貨:フォリント(Forint、通貨コード:HUF)
- 宗教:キリスト教(カトリック29.2%、カルヴァン派9.8%、その他)
- 時差:日本より8時間遅れ(中央ヨーロッパ時間:UTC+1)、夏時間実施時は7時間遅れ(UTC+2)
- 電圧・周波数:230V/50Hz
- プラグタイプ:Cタイプ、Fタイプ
- 気候:温帯大陸性気候(四季があり、夏は暑く冬は寒い)
- 国際空港:ブダペスト・フェレンツ・リスト国際空港(Budapest Ferenc Liszt International Airport)
インドネシア(バリ島)|円で贅沢リゾートを満喫できる南国パラダイス



アジアのビーチリゾートといえば、タイやフィリピンが思い浮かぶかもしれませんが、現在の為替状況を考慮すると、インドネシア・バリ島も見逃せません。ルピアの対円レートが安定しており、日常的な食費やマッサージ、移動費が非常に安価。円のパワーを存分に感じられる国のひとつです。
1泊数千円で泊まれるヴィラから、1万円前後で泊まれるプール付き高級リゾートまで、コストパフォーマンスは抜群。食事も1食200円前後で美味しいインドネシア料理を堪能できます。スパやマッサージも1時間500円程度からと、ちょっとした贅沢を日常的に楽しめるのも魅力です。

観光だけでなく、ヨガリトリートやスピリチュアル体験、サーフィンやシュノーケルなどアクティブな過ごし方も充実しています。物価が高騰しつつある他国と比べ、まだまだ“円の力”が活かせる今が狙い目の旅行先といえるでしょう。
🇮🇩 バリ島の基本情報(2025年時点)
- 位置:インドネシア共和国のバリ州に属し、ジャワ島の東、ロンボク島の西に位置する島。
- 州都:デンパサール(Denpasar)
- 面積:約5,780平方キロメートル(東京都の約2.6倍)
- 人口:約440万人(2024年時点)
- 公用語:インドネシア語。日常会話ではバリ語も使用される。
- 通貨:インドネシアルピア(IDR)
- 時差:日本より1時間遅れ(UTC+8)
- 気候:熱帯モンスーン気候。 乾季:5月~10月(晴天が多く、観光に最適) 雨季:11月~4月(スコールが発生しやすい)
- 乾季:5月~10月(晴天が多く、観光に最適)
- 雨季:11月~4月(スコールが発生しやすい)
- 電圧・周波数:220V/50Hz
- プラグタイプ:Cタイプ、Fタイプ
モロッコ|非日常を楽しむなら今がチャンスのアフリカ旅



アフリカ大陸北西部に位置するモロッコは、中東とヨーロッパ、そしてアフリカが交差するエキゾチックな国。物価の安さと、日本では味わえない異文化体験が融合し、「一度は行ってみたい」と憧れる旅先として人気を集めています。モロッコディルハムに対する円の価値も比較的強く、現地での滞在費をかなり抑えることが可能です。

メディナ(旧市街)の迷路のような街並みを散策したり、砂漠でのキャメルライドを体験したりと、フォトジェニックな瞬間が連続する旅が待っています。マラケシュのリヤド(伝統的邸宅ホテル)に泊まれば、千夜一夜物語のような世界観に浸ることもできます。
観光地のレストランでも、数百円でモロッコ料理を楽しめ、雑貨や布製品などのお土産も驚くほど安価。円が使いやすい今こそ、思い切って“非日常”を求めてアフリカへ旅立つチャンスです。
🇲🇦 モロッコの基本情報(2025年時点)
- 正式名称:モロッコ王国(Kingdom of Morocco)
- 首都:ラバト(Rabat)
- 最大都市:カサブランカ(Casablanca)
- 面積:約446,550平方キロメートル(日本の約1.2倍、西サハラを除く)
- 人口:約3,771万人(2023年、世界銀行推計)
- 公用語:アラビア語、ベルベル語(タマジグト語)
- 補助的に使用される言語:フランス語(行政・教育・ビジネス)、スペイン語(北部)、英語(若年層や観光業)
- 通貨:モロッコ・ディルハム(MAD)
- 時差:日本より8時間遅れ(UTC+1)。ラマダン期間中はサマータイムが適用され、9時間遅れ(UTC+0)となる場合があります。
- 電圧・周波数:220V/50Hz
- プラグタイプ:Cタイプ、Eタイプ
- 気候: 沿岸部(ラバト、カサブランカなど):地中海性気候で温暖 内陸部(マラケシュ、フェズなど):大陸性気候で夏は非常に暑く、冬は寒暖差が大きい 南部(サハラ砂漠地帯):砂漠性気候で乾燥し、昼夜の寒暖差が激しい
エジプト|歴史ロマンと円の強さが両立する神秘の国



壮大な歴史を誇るエジプトは、ギザのピラミッドやルクソール神殿など、誰もが一度は目にしたことのある世界遺産が数多く存在する国です。近年、エジプトポンドは下落傾向にあり、日本円の価値が相対的に高まっています。そのため、以前よりも少ない費用で長期滞在や高級体験ができるようになっています。
たとえば、ピラミッド観光を楽しんだ後に、カイロ市内の5つ星ホテルに1泊しても、1万円以下で収まることも珍しくありません。地元の食堂では、コシャリ(豆やパスタを混ぜたエジプトの国民食)やグリルチキンなどが1食200〜300円程度で味わえ、ボリュームも満点です。

また、ナイル川クルーズや砂漠のキャンプ体験、スフィンクスを間近に見る遺跡観光など、現地ならではの非日常なアクティビティもリーズナブルな価格で楽しめます。円高によって、現地ツアーやガイド付き観光を追加してもコストがそれほどかからず、旅の満足度が大きく高まるのがエジプト旅行の魅力です。
物価が安い一方で、治安や交通インフラには注意が必要ですが、現地の日本語ガイドや送迎付きのツアーを利用することで、安全かつ快適に旅行を楽しむことができます。壮大なスケールの文化と歴史に触れながら、コストも抑えられるという意味で、今こそエジプトは絶好の訪問タイミングといえるでしょう。
🇪🇬 エジプトの基本情報(2025年時点)
- 正式名称:エジプト・アラブ共和国(Arab Republic of Egypt)
- 首都:カイロ(Cairo)
- 面積:約1,001,450平方キロメートル(日本の約2.65倍)
- 人口:約1億645万人(2024年6月時点)
- 公用語:アラビア語(エジプト方言が日常的に使用される)
- 通貨:エジプト・ポンド(Egyptian Pound、通貨コード:EGP)
- 時差:日本より7時間遅れ(UTC+2)。サマータイムは現在実施されていません。
- 電圧・周波数:220V/50Hz
- プラグタイプ:Cタイプ、Fタイプ
- 気候:地中海性気候(北部沿岸部)および砂漠性気候(内陸部)。夏季は非常に暑く乾燥し、冬季は温暖で降雨は少ない。
おわりに
物価高や円安が話題になる中でも、国を選べばまだまだお得に海外旅行が楽しめる時代です。今回ご紹介したラオス、トルコ、ハンガリー、インドネシア、モロッコはいずれも、円の価値が相対的に高く、滞在費を抑えながらも内容の濃い旅ができる魅力的な国ばかり。どの国も文化や自然が豊かで、観光資源にも恵まれており、“円高だからこそ実現する贅沢体験”があなたを待っています。
次の旅先を探している方は、ぜひ為替の視点からも旅行先を見直してみてください。この夏は、円でお得に、心に残る海外体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。


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