普通二輪免許取得からバイクを納車するまでのスケジュール・やっておくこと

公開日: 2026/8/29

更新日: 2026/9/6

普通二輪免許を取ってバイクを買うまでには、免許を取ること以外にもやることがいくつもあります。しかも「先にやっておかないと詰む」ものが混ざっているのが厄介なところです。

この記事では、実際に普通二輪免許を取って V-Strom250 を買うまでにやったことを、順番に整理していきます。ざっとまとめると次の 5 つです。

  • 免許スケジュール

  • 納車スケジュール

  • 駐車場

  • 備品

  • おおよその金額とかかるもの

スケジュールは図にすると以下の通りです。

なお、この記事は普通自動車免許を持っている人が、MT の普通二輪免許を取るケースを前提に書いています。免許をまったく持っていない場合は教習の時限数と費用が大きく変わるので、その都度補足します。数字は 2026 年 9 月時点の目安で、教習所・地域・シーズンによって変わります。

普通二輪免許取得はどれぐらいかかる?

取得済み免許によって大きく変わる

MT普通二輪の教習にかかる時限数は、いま持っている免許によって倍以上変わります。

  • 普通自動車免許あり: 合計 18 時限(技能 17 時限 + 学科 1 時限)

  • 免許なし・原付のみ: 合計 45 時限(技能 19 時限 + 学科 26 時限)

差が出るのは学科です。普通免許を持っていれば学科はほぼ免除されます。

費用も同じように変わります。目安は普通免許ありで約 10〜16 万円、免許なしで約 18〜25 万円ほどです。ただしこれは教習所・地域・シーズンで変わります。学生の長期休みと重なる繁忙期は高く、閑散期は安くなる傾向があります。急ぎでなければ時期をずらすだけで数万円変わることもあります。予約のしやすさも変わります。

通学の場合

通学は、自分の生活リズムに合わせて少しずつ進める方式です。技能教習は 1 日に受けられるコマ数に上限があるので、どうしても日数はかかります。

普通免許ありで週 2 コマのペースなら、順調にいって 9 週間ほど、およそ 2 ヶ月が目安です。免許なしの場合は技能 19 時限+学科 26 時限をこなす必要があるので、意識的に通わないと半年以上かかることもあります。

注意したいのは期限です。教習には教習開始から 9 ヶ月という有効期限があり、卒業検定は教習修了から 3 ヶ月以内に受ける必要があります。「忙しくて数ヶ月空いた」を繰り返すと、それだけで失効して取り直しになります。予約が取りづらい時期ほど、先に枠を押さえておきましょう。

合宿の場合

まとまった休みが取れるなら、合宿で一気に取ってしまうのも手です。

最短日数は普通免許ありで約 8 日、免許なしで約 9 日。費用は宿泊・食事込みで10 万円台〜20 万円前後が目安です。通学と違って毎日教習が入るので、「気づいたら数ヶ月経っていた」がまず起きません。

ただし最短日数は「検定や効果測定を一発で通る」前提の数字です。補習が入れば当然延びますし、延泊の扱いは教習所によって違うので、申し込む前に確認しておきましょう。

教習の流れと免許センターでの手続き

教習は第 1 段階と第 2 段階に分かれていて、それぞれの最後に「みきわめ」があります。みきわめは「次に進んでいいか」を判断する確認のようなもので、ここを通ると次の段階へ進めます。

第 2 段階まで終わったら卒業検定です。合格すると卒業証明書がもらえます。ただし、ここで免許が手に入るわけではありません。これを持って運転免許センターへ行き、適性検査を受けて手続きをすると、ようやく免許証に「普通二輪」が併記されます。

  • 卒業証明書の有効期限は 1 年。取ったまま放置しないこと

  • 指定教習所の卒業者は学科試験も技能試験も免除(適性検査のみ)

  • 手数料は合計 3,800 円ほど(受験 1,750 円 + 交付 2,050 円)。東京都は 4,200 円など、都道府県によって差があります

免許センターは平日しか受け付けていないところがほとんどなので、卒業検定が終わったら早めに 1 日確保しておくとスムーズです。

なお、教習そのものの細かい感想や、実際に乗ってみたレビューについては別の記事でお伝えします。

とにかく申し込んでしまえ!

免許はとにかく先に申し込んでしまうことをおすすめします。

理由は単純で、予約が取りづらいからです。教習所の混み具合によっては、その月の受付が締め切られてしまうこともあります。

このあと駐車場や費用の話をしますが、仮にそれらの条件がそろわずバイクを持てなかったとしても、免許があって困ることはありません。そもそも免許がなければバイクには乗れないので、まずは免許取得を進めておくのが確実です。

家の近くに利用可能な駐車場ありますか?

バイクを見に行くより先に、いま住んでいるところの駐車事情を確認してください。ここを飛ばすとあとで一番困ります。

賃貸の場合、「中型は大きさ的に駐輪場に置けません」というところもあれば、そもそも原付までしか停められない、駐車場自体がない、というケースもあります。確認を怠ると、買う直前になって「近くに置けない」と判明し、少し離れた月極駐車場を借りるはめになります。

保管場所が離れていると、出かけるのもメンテナンスをするのも億劫になりますし、盗難のリスクも上がります。バイクカバーをすぐにかけられない、小雨が降っているとさらに絶望する...

という具合に地味なストレスが毎回積み重なり結局乗らなくなります。離れた駐車場はおすすめしません。

自分の場合は、住んでいるところの駐輪場に中型バイクが停まっていたので「ここでいいのか」と思っていました。しかし念のため問い合わせたところ無断駐車だったことが判明し、急いで管理会社とバイク用の駐車場を契約しました。もしそこが埋まっていたら別の月極を探すことになっていたので危ないところでした。

バイクを決めにいく

大まかに調べておくこと、知っておくこと

バイク店に行く前にざっくりでいいので自分が欲しいバイクをイメージできるようにすると、店員さんとの会話が一気に楽になります。中古車一覧やバイクカタログ、YouTube を眺めて「好きな方向性」をつかんでおくだけでも違います。目的の排気量やメーカーまで決まっていなくても大丈夫です。

考えておきたいのは次の 4 つです。

バイクで何をしたいか

通勤に使いたいのか、週末に遠くまでツーリングに行きたいのか、走ることを追求したいのか、オフロードを楽しみたいのかなど用途が決まると候補の車種がかなり絞れます。

「まだ分からない」なら、それはそれで正直に伝えて大丈夫です。

どんなデザインが好みか

見た目は大事です。毎日眺めるものですし、気に入っていないと乗らなくなります。「こういう雰囲気が好き」という方向性だけ持っていけば十分です。

バイクに何を求めるか

燃費、積載性、足つき、取り回しの軽さ、メンテナンスのしやすさ——優先したいものを 2 つくらい挙げておくと、店員さんが候補を出しやすくなります。

予算はいくらか

車両価格だけでなく、登録などの諸費用や装備一式も含めた「出せる総額」を決めておきましょう。詳しい内訳はこの記事の後半にまとめています。

最初はざっと大まかに

免許を取り始めたら並行してバイク店に行って、大まかに車種を訪ねてみましょう。最初から1台に絞る必要はありません。

自分の場合は最終的に V-Strom250 を買いましたが、最初は「Honda GB350 がほしい」とか言っていました。理由はかっこよかったからです。実際に使い方を詳しく話していくうちに積載性を重視したいこと、初心者でも扱いやすいこと、ツーリング志向であることを伝えると、V-Strom のような利便性の高いバイクを勧めてもらえました。金額も含めていろいろ考えた結果、V-Strom に決めました。

「デザイン」「用途」「金額」の 3 つは、よく考えておくだけで話が早く進みます。逆にここが曖昧なままだと勧められるままに決めてしまったり、いつまでも決まらなかったりします。

免許の進行具合とバイク購入のスケジュール

バイクは新車と中古で納車時期が変わります。教習と並行して、気になる車種の取り置きや試乗をしておくとスムーズです。

タイミングとしては、第 2 段階の中頃までに乗りたいバイクを決めて、成約まで進めておくと、免許の併記が終わったあとすぐ納車、という流れに乗せやすくなります。

ただし納車時期は、ETC 取り付けなどのカスタマイズの有無、その車種の在庫状況、メーカー側の事情などで大きく変わるので、確実なことは言えません。

自分の場合はこんな流れでした。

  • 中古の V-Strom を別の店から取り寄せ(約 1 週間)

  • 現車を確認して仮契約。この時点で車体を押さえてもらえました

  • 免許取得のため、ここから約 1 ヶ月あける

  • 成約・入金のあと、ETC とナンバープレートの取り付けを行って約 10 日で納車

仮契約で押さえてもらえたおかげで、免許を取るまでの 1 ヶ月を気にせず過ごせました。気に入った中古が見つかったときは、押さえてもらえるか聞いてみる価値があります。

備品を買いに行くタイミング

バイクを成約したら、少なくともヘルメットは買っておきましょう。ヘルメットは絶対に必要ですし、教習所によってはマイヘルメット・マイグローブを使えるので、そのタイミングで買ってしまうのもありです。

選ぶときに必ず確認したいのが規格です。

  • PSC マークは必須です。これがないヘルメットは、国内で乗車用として販売できません

  • SG マークは任意ですが、製品の欠陥による人身事故に対する賠償制度が付いてきます

  • 規格には「125cc 以下用」と「全排気量用」があります。250cc に乗るなら全排気量用(JIS 2 種相当)を選んでください

ちなみにヘルメットにはサイズがあり、頭の形やサイズによって合う・合わないがあります。求めるデザインやブランドで自分のサイズ・形が店舗になく、取り寄せになることもあります。

納車に間に合うよう早めに動くのが安全です。特にフルフェイスはサイズの影響を受けやすい傾向があります。自分に合うサイズが分からないときは、素直にバイク用品店へ行きましょう。店員さんが頭の寸法を正確に測ってくれます。

補足:海外ブランドの場合、アジア系の頭の形に合いにくい・調整が必要なことがあります。国産ブランドであれば最初から日本人の頭の形にあったもので設計してくれてます。

可能であれば、ジャケット・ブーツ・グローブもそろえておきたいところです。これらがあれば転倒時のリスクをかなり減らせますし、納車したその日からツーリングに行けます。ただし一式そろえると5〜10 万円ほどかかるので、あらかじめ予算に組み込んでおいてください。

任意保険は納車日から効くようにする

任意保険は納車日から補償が始まるように手配してください。 見落としやすいところですが、ここは外せません。

バイクを買うと自賠責保険には加入しますが、自賠責は対人賠償だけで、しかも上限があります。相手の車やガードレールを壊した場合の対物、自分のケガ、盗難などは一切カバーされません。任意保険なしで公道に出るのは、率直に言って危険です。私も納車日に保険の最終確認を行って、その日から任意保険が効くようにしました。

  • 契約には車台番号やナンバーが必要になることが多いので、成約後〜納車前に動き出すのが目安です

  • 保険の開始日を納車日に合わせること。「納車の翌日から」にしてしまうと、乗って帰る一番緊張している日が無保険になります

  • 家族が車の任意保険を持っている場合、ファミリーバイク特約が使えることもあります。ただし排気量によって対象が変わりますので要確認です

購入した店で任意保険を扱っていることも多いので、成約のときに「納車日から効くようにしたい」と伝えておくのが一番確実です。

納車後はいきなり公道デビューです

バイクの教習には、車と違って公道での実習がありません。教習所のコースだけを走って卒業し、納車されたらその日からいきなり公道です。

とはいえ普通免許を持っていてある程度クルマを運転している人なら、過度に心配することはありません。緊張するのは最初の数回だけです。

それでも不安な人には、

  • クルマやバイクを持っている知り合いに伴走してもらう

  • 納車前にライディングスクールに参加しておく

  • 納車直後は交通量の少ない時間帯・道を選んで、慣らし運転から始める

  • 上記の備品や保険をしっかり対応しておく

準備をしていれば気持ちはだいぶ楽になります。

全体の費用

最後に、ここまでに出てきたお金をまとめます。すべて 2026 年 9 月時点の目安で、教習所・店舗・地域・車種によって変わります。

免許にかかるお金

  • 教習料金(普通免許あり): 約 10〜16 万円

  • 教習料金(免許なし): 約 18〜25 万円

  • 合宿(宿泊・食事込み): 10 万円台〜20 万円前後

  • 免許センターでの手続き: 約 3,800〜4,200 円

バイク本体と諸費用

車両価格のほかに、登録や整備などの諸費用がかかります。250cc クラスなら、車両価格に加えて数万円〜10 万円ほどを見ておくと安心です。

  • 自動車重量税: 4,900 円(250cc 以下は新規登録時のみ)

  • 自賠責保険料: 契約年数で変わります。長期契約ほど 1 年あたりが安くなります

  • 登録手数料・納車整備費用: 店舗によって差があります

  • ETC 車載器などのカスタマイズ: 付けるなら別途

装備にかかるお金

  • ヘルメット: 必須。規格(PSC・全排気量用)を必ず確認

  • ジャケット・ブーツ・グローブ: 一式そろえて約 5〜10 万円

買ったあとにかかるお金(維持費)

250cc クラス(軽二輪)は車検がありません。そのぶん維持費は抑えやすいですが、ゼロではありません。年間 13 万円ほどが一つの目安です。

  • 軽自動車税: 3,600 円

  • 自賠責保険: 約 7,000 円(年換算)

  • 任意保険: 約 20,000 円〜

  • ガソリン代: 走る距離しだい

  • メンテナンス・消耗品: 年 5 万円前後

車検がない代わりに、自賠責保険は自分で満期を管理して更新する必要があります。切らさないよう注意してください。

まとめ:やることを時系列で並べると

最後に、やることを順番に並べておきます。

  1. 教習所に申し込む — 予約が取りづらいので早めに

  2. 駐車場を確認する — 賃貸なら管理会社へ。バイク取得と並行

  3. バイク店をのぞく — 用途・デザイン・予算をざっくり決めて相談

  4. 第 2 段階の中頃までに車種を決める — 取り置き・試乗・仮契約

  5. 成約する — 同時に任意保険の手配を始める

  6. ヘルメットを買う — サイズの取り寄せがあるので早めに

  7. 卒業検定 → 免許センターで併記 — 卒業証明書の期限は 1 年

  8. 納車 — 任意保険が納車日から効いていることを確認

  9. 公道デビュー — 交通量の少ない道から慣らしていく

免許が取れてバイクが納車されたら、いよいよツーリングです。行きたい場所と走りたい道を先に地図へまとめておくと、初めての遠出も落ち着いて走れます。ルートシェアの「ツーリング計画」も、ぜひ使ってみてください。

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