Route summary

管理人が大学生の時に行った台湾一周サイクリング(環島)の記録その9です。この日は花蓮から太魯閣国家公園を通じて宜蘭に行こうと思いましたが無理でした...

Route detail

朝4時半起床。まだ誰も起きていない。みんな寝ているので大きな音を出さないように荷物をまとめる滞在の中でも4時に起きるのはこの日だけだけであった。

今日は台湾一周で最も楽しみにしていた、太魯閣国家公園ヒルクライムなのである!しかし、天気がよろしくない。曇り時々雨。山の天気は変わりやすいのでまた雨に悩まされるであろう。しかし、風景は素晴らしいと聞く。2000m級の山なので頂上に着くまで1日使ってしまうかもしれない。予備日もあるのでゆっくり行こう!

飲食店も開き始めたようで一番客で注文。筆談も慣れてきた。ヒルクライムなので200元分ほど食べた。かなり腹いっぱいだ。まずは入り口を目指して、20km!はしると太魯閣が見えた

とてつもない雰囲気をかもしだしている上高地の時の感覚ににている。山奥に行くときの緊張感は平野を走るときとはまったく違う。

太魯閣国家公園の入り口に到着

そして入口に到着するも雨が降り出し始めた。このとき7時。早め出たかいがあった。太魯閣国家公園は下の写真の様な岩のトンネルが有名だ。

そして、壁は切り立っている。岩山を切り開き、堀り、そして崖に道路があるので落石注意。

(私が2017年3月に登ったときは大丈夫でした。しかし、同年9月に落石事故があり、1人の日本人サイクリストが亡くなる痛ましい事故が発生しました。ご冥福をお祈りします。皆さんも登るときには細心の注意を払ってください!)

ガンガン登っていく。

雨は一時的にも止んだ。洞窟の中を進む。観光客も多く加油を頂いた。まだこの辺は坂が緩いのでスイスイと進める。上って2時間、9時ごろになる。雨は降ったり止んだりしている。

次第にガチルートになる。岩肌がすごい!雨雲がいい感じに神秘感を出している。

しばらくすると休憩するための店があった。食べ物、ココアを飲む。やっぱり雨のせいで少し寒い。高い場所の温度はどうなっているのだろうか。。10時になるがまだ3割ほど。本当に登頂できるのか?

休んでビスケットをつまんでいると台湾のファミリーが話しかけてきた。中国語が出来ないのでしかたなく英語で対応した。向こうも英語が分かっていたのですこしスムーズにコミュニケーション出来た。頂上から車で来たらしいがなんと頂上は雪が降っているという。。。ファミリーはコーヒーと煮卵をくれた。腹具膨れて、気力が出てきた!

増す高度、下がる気温

雨の中、上っていく。そして1000m通過!

雲の中に覆われる。1000mを越えた時は13時。登頂できない可能性がでてきた。雨がまた本降りになる。道路脇には小川ができている。崖の上からは水が滴っている。

そして気温も低く地上で20度だったのが10度ぐらいまで下がっていた。。さらに、悲劇がおそう。家があり、その家の前に階段があったので、一旦そこで休憩使用とした時犬がいたのだ。鎖に繋がれてなくやば!と思い発進したら追いかけてきた!!!

坂道なのでスピードが出ない!しかし、必死になりなんとかペダルをまわす。犬はそんなに凶暴で無くすこし吠えられるだけでしつこく追いかけては来なかった。しかし、こわかった…

イヌに追いかけられ、雨は強くなり、疲労はたまり、靴は濡れ、気温がさがる。そして

ようやく1500m。 頂上までまだ31kmもある。 立ち止まっていると なんとサイクリストが 下りてきた! アメリカ人らしく ロードで頂上から 下りてきたのか? 彼から話を聞くと、

「 頂上の温度は氷点下に近い。雪が降っていて、一部の道路は閉鎖されているぞ。」

私が「Is the road to Yilan able to pass?(宜蘭への道は通れる?)」というと 「宜蘭方面は大丈夫」といわれた。
Thank youと伝え、 「I will go top」と言い 別れた。 別れ際に彼は 「Good luck! Enjoy frozen cold!!」

といわれた。「凍てつく寒さを楽しめ!」か…..しかし、エンジョイはできなかった。余りにも寒すぎた。そして、寒すぎて意識が朦朧とする感じがしてさすがに危険と思った。

このときの時刻は15時。1000m地点では13時。500mを上るのに2時間。1時間で250mしか登れてないとなると頂上の2500mまでは単純計算でも6時間。すると21時に着くことになる。泊まれる場所は決まっておらず体は濡れているしなによりこの気温。頂上で夜になれば常に氷点下だろう….下手すれば低体温症を引き起こして死ぬかもしれない。ここは現実的に下山がベストである。いままで引き返した道は無かった。初めての撤退敗北である。

雨中太魯閣に完敗

悔しさはあった撤退は正しい判断だと思った。また晴れた日にリベンジするとしよう。向きを変えて下り坂に面した。下り坂は楽だが今日は下り坂はむしろ恐ろしい物だった。まずは雨で路面がぬれていることそしてリムが汚れブレーキシューがすり減っていたのであった。

ゆっくり目にジグザグと距離を取りながらくだった。速度が出すぎるとさらに、寒い。一刻も早く下山したかった。。

もうろうと、どうにか山中の集落天祥に到着。観光ステーションとセブンイレブン、教会、飲食店がある。この街に着いたのは16時ごろであり飲食店はしまっていた。しかしとにかく暖かい物が欲しかった。セブンに行く。とりあえずカレーをかった。レンジで手を向け温めお願いした。カレーを食べたが寒さが上回りあまり温まらない。しかしようやく生き返った気がした。

体の震えが止まらずシューもすり減り日も傾き始めていた。正直下りたくなかった。宿に悩んでいるとあることを思い出した。「地球の歩き方」にこの天祥の町にの教会の天祥天主堂は宿泊施設にもなっていると書いてあったことを!

誰に話しかければいいんだ!オーナーを探していると、台湾ファミリーに出会った。一人だけ日本語が少しだけ喋れる人がいた。そしてオーナーを連れて来てくれた!無事、手続きを終えてドミトリーに移動する。教会の一室をドミトリーにしている。ベットが幾つか並んでいるがベットとロープ、ハンガー、扇風機しかない殺風景な部屋だった。

台湾ファミリーとごはん

濡れたものをから着替えただけでも、結構マシになった。夕食もセブンでいいかと思っていたら、キャンプに来ていたさっきのファミリーが一緒にバーベキューをしようと誘ってくれた!野菜や肉をやいているとこの教会にいる猫がたくさん寄ってきた。

これから焼く生肉を食べようとするので、追い返したりしていた。しかし猫がいるとは幸せだ。どんどん食べてと言われすこしずつ食べる。大きな肉も焼けみんなで食べる。簡単な言葉で会話したりグーグルを使ったりとコミュニケーションを取れた。

台南の時も一緒にサイクリストとご飯を食べた。やっぱり他の人と一緒に食べるご飯は美味しい。寒さも引いてきて結構マシになってきた。自転車の整備をしながらファミリー達は寝室へ向かった。「謝謝」としか伝えられなかったが心は通えた気がした。

シューの予備も持ってきていたので、交換。ワイヤーのテンションを調整して最後にフレームを拭く。今日の雨でドロドロになった自転車はまた綺麗になった。

今日は散々な日だった。だけど、豪快な岩肌、やさしいファミリーに出会えたのは嬉しかった。明日も雨の予報なので登ることはできない。仕方ないので麓までおりてサイクルトレインで移動することにしよう。

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