
投稿日:2025/04/28
更新日: 2025/05/01
【2025年版】富士山の登山で予約必須なもの・注意点を徹底解説
2025年の富士登山は大きくルールが変更され、事前予約や時間制限が必須に!知らずに行くと登れないことも?最新情報をわかりやすく解説します。
近年、富士山登山の事故多発やオーバーツリズムの影響で、2025年に富士登山のルールが大きく変わりました。
2025年の富士山登山シーズン

2025年の登山シーズンは、7月上旬から9月上旬までの予定です。
富士山には4つのルート
富士山には登山ルートが合計で4つあります。4つのルート毎に登山ルールが異なりますので説明いたします。登山口は、各ルートの五合目にあります。
全ルート共通点とルール
全ルート共通点
入山規制時間 | 午後2時~翌午前3時 ※この時間帯は、山小屋宿泊者を除き、五合目から入山することはできません。 |
利用者負担(通行料・入山料) | 4,000円 |
事前予約・登録 | 登山のための通行予約または事前登録は、Webシステムから行うことができます。 |
富士登山ルール
基本的に4つのルートでは、同じルートでも登りと下り専用の道を設けている場所もありますので、誤って登り専用で下ったり、下り専用で登ったりしないように注意しましょう。
夜間規制時間帯の入山は、山小屋の宿泊が必要です。
※夜間規制時間帯も山小屋の宿泊があれば、入山できます。
※富士山オフィシャルサイトが公式動画を公開しております。(https://youtu.be/hLXASTL318c)
4つのルート別のルールと概要
吉田ルート(山梨県)のルールと概要

吉田ルートは山小屋の数が多く、どの山小屋からもご来光が見える登山道で比較的初心者が多いルートです。登山者の出発地となる「富士スバルライン五合目」は、レストランやお土産屋さん、登山用品店などの店舗も多く、出発前に準備をするのにもとても便利な登山口です。設備が揃っているため、最も混雑する登山道の1つです。
1日当たりの登山者が 4,000人に達した場合もゲートを閉鎖されますので早めの時間に入山しとくことをオススメします。
時間(登り) | 6時間 |
時間(下り) | 4時間 |
登山距離 | 2,305m |
登山口の標高(往復) | 約13.8km |
ルートの特徴 | 緩やかで初心者向け |
山小屋 | 複数完備 |
混雑度 | かなり混む |
駐車場 | 富士山パーキング(旧山梨県立富士北麓駐車場) |
富士宮ルート(静岡県)のルールと概要

富士宮ルートは最も山頂までの距離が短く急勾配で体力消耗が激しい登山道です。また、登りと下りが同じルートなのも特徴です。
富士山の南から出発する「富士宮ルート」は、4つの登山口の中で一番標高の高い場所から出発するルートです。登山距離が短く、山小屋や救護所などの施設も整備されているため、吉田ルートに次いで人気のルートです。高山病対策を行いながら、登山する必要があります。
時間(登り) | 5時間 |
時間(下り) | 3時間 |
登山距離(往復) | 8.6km |
登山口の標高 | 2,380m |
ルートの特徴 | 岩場が多いが、最短ルート。 |
山小屋 | 合目ごと |
混雑度 | 混む |
駐車場 | 水ヶ塚公園駐車場 |
御殿場ルート(静岡県)のルールと概要

全ルート中で最も標高が低い地点からのスタートで、登山距離も長く体力勝負。登山者が少なく静かな環境で富士登山が楽しめます。下山時に「大砂走り」と呼ばれる砂礫地帯を駆け下りる体験も人気。天候や体調に左右されやすいため、経験者向けです。
時間(登り) | 7時間 |
時間(下り) | 3時間 |
登山距離 | 18.9km |
登山口の標高 | 1,440m |
ルートの特徴 | 火山砂利が多く、上級者向け |
山小屋 | 少ない |
混雑度 | 混まない |
駐車場 | 御殿場口新五合目 |
須走ルート(静岡県)のルールと概要

スタートは森の中を進み、次第に高山帯へと変わっていく変化に富んだ景色が魅力。吉田ルートと合流するため、山頂付近では混雑しますが、それまでは比較的静かな登山が楽しめます。下山時には「砂走り」での下りも可能です。
時間(登り) | 6時間 |
時間(下り) | 3時間 |
登山距離 | 13.1km |
登山口の標高 | 1,970m |
ルートの特徴 | 高山植物や岩場が多く、上級者向け |
山小屋 | 合目ごと |
混雑度 | やや混む |
駐車場 | 須走多用途広場 |
事前登録システムの利用を推奨
登山の前に、入山手続きが必要となります。事前に登録のほかに事前登録システムの利用をおすすめします。※事前登録開始は2025年5月9日からとなっております。
登録方法
①Webサイトにアクセス
②静岡県公式アプリ「静岡県FUJI NAVI」をスマホにインストール
※APP StoreやGoogle Playストアでアプリ取得(無料)
③登山情報登録
登山情報等を入力します
(登山日・氏名・山小屋宿泊の有無等)
※このシステムは、山小屋の宿泊予約をするものではないです。
④入山料の納付
決済方法(クレジットカード、電子マネー等)を選択し、入山料4,000円/人を納付します。
※入山を取りやめた場合は、返金手続きをしましょう。
⑤事前学習の修了
動画又はテキストにより、事前学習(eラーニング)をし、富士山テストを受けます。入山証の受取りには、富士山テストの全問合格が必要です。
⑥入山証の受取り
入山証の使用者情報を入力後、入山証(QRコード)が表示されます。
⑦当日、現地で入山証を提示
静岡県公式アプリ「静岡県FUJI NAVI」を起動し、現地係員に入山証(QRコード)を提示してください
⑧安全で快適な富士登山のため、アプリは起動したまま登山
気象情報などのプッシュ配信が受け取ることができます。アプリ上のマップ機能で自分の現在地を確認することができます。
富士山登山の前に気を付けたいポイント

高山病対策は万全に
標高が高いため、富士山では誰でも高山病になるリスクがあります。 登山前日はしっかり睡眠をとり、当日はゆっくりとペースを守ることが大切です。
また、五合目で1時間以上の高度順応をしてから登ることで発症リスクを下げることができます。
必ず防寒・防風対策を
夏でも山頂の気温は5℃以下、風速も10m以上になることがあります。 軽装では危険なので、防寒着・レインウェア・手袋・ニット帽などを必ず準備しましょう。天候が急変することもあるので、防水性と通気性を兼ねた装備が理想です。
登山計画と山小屋予約は早めに

特に7月下旬〜8月中旬は混雑が激しく、山小屋が満室になることも珍しくありません。 無理な「弾丸登山(夜通し登る)」は体調不良や事故の原因になりますので、1泊を基本に計画し、できれば1ヶ月前には山小屋予約を済ませましょう。
登山保険への加入も検討を

転倒や体調不良など、富士山では万が一のリスクが高まります。
万が一の救助費用は数十万円かかることもあるため、短期の登山保険への加入もおすすめです。
ゴミは持ち帰り・トイレマナーを守ろう
富士山は世界文化遺産でもあります。ゴミのポイ捨ては禁止で、すべて持ち帰りが原則。 また、トイレは有料(1回200円前後)でバイオトイレが設置されています。小銭の準備も忘れずに。
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