Route summary

管理人が学生の時に行った北海道一周サイクリングの記録です。その12は網走〜斜里〜野付半島の2日間の記録です。

Route detail

網走→斜里

布団は心地よかった。寝袋と違って手足を広げられる。3日ぶりの布団でダラダラしているといつの間にか7時になってしまった。最北端から早くも3日が過ぎた。これからは道北から道東へ移っていく。

この日は網走から羅臼町まで移動して、キャンプをする予定だった。しかし、この日の天気予報で北海道に台風が近づいているとのことだった。雨ならば宿にもう一泊して観光でもしようかと思ったが、雨は降っていなかった。降水確率も下がっていたし、晴れ間も見えていたので、移動することにした。

ただ雨は降っていないが、風は強い。出発が朝9時で、夕方に知床横断道路(ヒグマの出没で有名)を渡るのは危ないので、今日は麓のウトロまで行くことにした。

朝ご飯を食べて、まずは斜里という町まで行く。道の風景が変わって、田畑の中を突っ切る道だった。多かった車はまたどこかに消えていき、交通量が少なくなった。

あっという間に斜里町に到着。斜里本町の道の駅で食事を取る。やばそうな雲の方向へ…

街から数キロ走ると知床半島に入る。知床は風が強いと聞いていたが、確かに強い(台風のせいもあるけど)

強い横風。向かい風よりましだが、進みずらい。左にオホーツク、右には世界遺産の知床の原生林が広がっている。世界遺産だからなのか、外国人サイクリスト集団と何組かすれ違った。半島沿いのうねうねした道路を沿っていく。数時間こぐと、オシンコシンの滝というスポットに着いた。日本の滝100選にも選ばれている有名な滝。

調べていたのとちょっと違う。本来は写真の左側からも水が大量に流れている。夏だと雪解けがないから、水がすくないのか。しかし、知床の自然を感じることが出来た。オシンコシンの滝の近くには知床の観光ショップがある。トイレもあるので休憩しておく。北海道ではトイレがあったら尿意が無くても行くのが鉄則!

オシンコシンの滝の先にはオシンコシントンネルがある。さらに超えてゆく。知床ウトロに着いたのは午後4時。ちょうどよい。国営キャンプ場「国立知床野営場」へ向かう。ウトロは知床観光の拠点の町。クルーズ、ホテル、温泉、キャンプ場、セコマと色々揃っている。キャンプ場に行くには、高台に登る必要があるので少し頑張る。そして到着。広葉樹に囲まれたとても風情のあるキャンプ場。

なんとキャンプ場の中にエゾ鹿がいる!さすが知床だ!結構大きくたくましかった。時々聞こえる「ピィー」という鳴き声も鹿なのだろうか?しかし近づこうとすると逃げていく。鹿がでるから熊が出ないか少し心配。

テントを張る。午後5時になる。日も短くなった気がした、もう日の入りの感じがした。風呂へ行く準備をしていると、同い年ぐらいの男性が話しかけてきた。同じチャリダーだった。数日前、羅臼から来ていて明日の知床のクルーズツアーに参加するためにしばらく泊まっているとのこと。久々に同い年で話しやすい人に会えた!彼も風呂にいくようだったので、せっかくなので一緒に入ることにした。

同世代だとネタとかも通じるし、これからどうしていくの?とか、どうして自転車を始めたのとか、とにかく気軽に聞けて、話せるのが大きい。風呂を入り終えてキャンプ場へ戻る。夕食を一緒に作る。私はパスタと缶詰。

斜里→知床→野付半島

7時に起床。この日はついに知床横断道路を渡って羅臼へ向かう。ハセ君はクルーズツアーに参加するため今日でお別れ。昨日会ったばかりだが、いい友達が出来た。一緒に朝食を食べて、連絡先を交換。また会えるといいな。

台風はこっちに来ることもなく、アリューシャンの方へ消え去った。風は強めだが、天気は悪くない。

外国人観光客も多いので、電光掲示も英語表記が出る。(最近はどこでもそうなのか?)そして横断道路の入り口。写真上部に先の道がある、見る限りえげつない斜度と予想。そして、この警告看板。忘れてはいけない。ここはヒグマの有名な生息地である。一周の中で一番緊張している。事実、数日前にもヒグマが目撃されていた。自転車はエンジン音がないから、ベルを鳴らしていくことにした。

ヒルクライム開始!斜度は3~5%ぐらいかな?意外とスイスイ行けた気がする。ビンディング先生のお陰もあるけど。さっきの電光板の写真上部の道路から撮った写真。ウトロ町が見える。

車はちょくちょく通る。いざという時はその車に避難させてもらうしかない。どんどん登っていく。上に登るにつれて、開けてくる。頂上付近は曇っていまっていて、羅臼岳がよく見えない。残念。

熊におびえ、曇りの上、強風で寒かったがなんとか登頂!

ウトロ側は曇っていたが、羅臼側は晴れている。先に見えるのは北方領土の国後島。

峠の石碑のある、展望台にはトイレがあるのでしばし休憩。寒いので早く下りて、途中の熊の湯という温泉に入ろう!勾配がウトロ側よりやばそうな。しかし、植生が豊かな森だ。これが世界遺産の森…

しかし、下りは上りより神経を使った。カーブが多くて、スピードが出るのもそうだが、曲がった先に熊にがいて、こんにちは!ってなることもある。ベルを鳴らしつつ、スピードを出しすぎないようにしながら、下って行った。

温泉に到着!心配していた熊には遭わなかった!

湯船の方は人が多かったので影れなかった。小さな駐車場に自転車を停めて、温泉に向かう。この道の先にある。

温泉は男湯、女湯と仕切りで分けられている。昔は男湯しかなかったとか。脱衣所にはマナーや守るべきことが書かれている。地元の人が管理している。入浴は無料だが、クオリティが高いのは管理している人達のお陰。

脱衣して、体を洗うが….激熱である。地元の人と思わしき人たちは普通にお湯につかっている。ヒルダウンで冷えた体はすぐに温まった。しかし、知床の自然の露天風呂とは、なんと贅沢な!!

温まったあと、着替えて駐車場へ戻る。昼飯を食べに羅臼町へ降りる。親から羅臼昆布のお使いを頼まれていたので、郵便局でお金をおろす。道の駅 知床・らうす でご飯を食べる。鹿肉カレーを食す。

午後2時になり、根室方面へ出発した。今日は標津というとこまで行けそうだ。国後島を横目に進んでゆく。晴れ間も広がった。

標津に近づくと、先に野付半島が見えてきた。午後4時には標津に着いた。ちなみに標津は「しべつ」とよむ。わかるまで「ひょうつ」と読んでいた。銭湯があったので、本日2度目の風呂へ。寝床を探していたす。キャンプ場があったが、サイト料が高い。探すために先に進む。

しかし、見つからない。気づくと950号線との分岐まで来ていた。この先は野付半島という場所。人も来ないし、野宿できそうな場所があったので、進んだ。この地図の箇所が野付半島であり。日本最大級の「砂嘴(さし)」である。海流によって、一部に砂が堆積してできた地形の事。ここ野付半島はラムサール条約にも登録されている自然豊かな湿地でもある。海を挟んだ道路の幅が数十mしかないところもある。

干潟がひろがり、美しい。もっと先に行くと花畑になるそうだ。そのことから、この950号線は「フラワーロード」とも呼ばれている。幅数メートルしかない。右側が野付湾、左がオホーツク。

しばらく進むと簡易駐車場と東屋を発見。今日はここで寝よう。まだまだ先につづくが、今日はここまでしておく。

今日の夕食は「ジンギスカンと野菜炒めまぜまぜパスタ」

<作り方>材料は全部セコマで調達可能・冷凍ジンギスカンパック(タレ漬け)1人前・1人前カット野菜パック・パスタ1人前

1.パスタを茹でる。このときジンギスカンを解凍しておく
2.パスタの湯を切って置いておく。そしてジンギスカンをタレごと炒める。
3.肉の赤みが無くなったら、野菜を投入する。このときタレをよく絡める。
4.野菜がしなったら、パスタを入れる。この時ゆで汁を少し入れると、野菜と肉、タレがパスタとよく絡む。完成!

味付けはジンギスカンパックのタレで済むので作りやすい。

絶景の中で食べ、疲れ腹のすいた体によく染みた。水道がないので、持ち前の水を上手に使いながら洗った。夕食を食べてからあっという間に暗くなる。さみしくなるような、サイハテ感あふれるこの場所から、標津町の明かりが見えた。

街灯もなく真っ暗になる。星も綺麗だった。歯を磨いてテントへ入る。明日以降の計画を練った。実はこの時、大学の授業の都合上で根室に行くかどうか悩んでいた。色々なやんで、結局今回は根室に行かないことにした。また今度の北海道走るときに行くことにした。明日は根室の先に行く予定であった、釧路へ向かう!

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