ルート概要
管理人が大学生の時に行った台湾一周サイクリング(環島)の記録その10です。この回は花蓮から宜蘭、九份まで移動しました。
ルート詳細
台湾ファミリーと朝食をとる
死にかけた太魯閣登山から一夜冷えた体もあたたまり朝を迎えた。小雨であった。ここ最近は天気が下り坂なので萎える。今日は太魯閣から宜蘭に行くのは諦め麓までおりて電車で行くことにした。
扇風機があったお陰で靴は乾燥していた。セブンで朝ご飯を買おうして庭に出たら昨日の台湾ファミリーがいた。「早上好」(おはよう)というと、一緒に朝食を食べようと誘ってくれた。パンをたらふくくれた。
台糖肉酥という、粉末状の肉?をこんなふうにパンに挟んで食べた。食べてみるとなんか甘い。しかし肉の味もする。触感はシャリシャリと砂糖みたいな砂状のものを食べる感覚だ。しかし美味しい。パンとよく合い結局3枚パンを食べた。
そして台湾ファミリーの一人とLINEを交換。台湾でもあるのか!出発の準備をしていると猫がちらほらいた。
ここはサルの生息地でもあるのか、結構猿も見かけた
朝食を食べ終えて、出発をする。台湾ファミリーにお礼を言って一足先にくだり始めた。雨は降っていないが空は曇りで午後から雨が降るらしい。山を登るのは諦め電車へ乗るために麓の町まで下りる。台湾に行く機会があったら晴れの日に太魯閣へリベンジしよう!
台湾のサイクルトレインに乗る!
山を下り、9時ごろには麓の町に着く。駅を見つけた。
太魯閣の玄関口なのか結構しっかりした駅だった。英語がちょっとできる人がいたので色々聞いた。自転車はたたむ必要はなくそのまま載せられる電車があと20分で来るらしい。ラッキー!
切符を購入。改札で渡せばいらしい。110元で自転車ごとのせて新城太魯閣→宜蘭へ移動。今回電車を使用した理由は花蓮→宜蘭間を結ぶ道路台9号線がめちゃくちゃ危ないからである。地図の灰色の部分の電車ルートにそってあるのだが、まだ環島の道路整備が追い付いておらず片側一車線の狭い海岸線道路である。
最南端→台東も似た感じであるがそれより危ないらしい。さらに花蓮→宜蘭→台北へ繋がる主要道路でもあり、トラックの往来が多いという。地元のサイクリストお世話になった台湾ファミリーも危ないと言っていた。ここを避けて宜蘭に行くためには山を越えるか電車を使うしかないのだ。
しばらくまって時間が近くなってので改札を通りプラットフォームへ向かう。(中国語で月台)
車掌らしき人が手招きをしていたのでそちらに向かう。どうやら最後尾の車両がサイクル用らしい。中には入って柱に固定する。荷物があるので大変だ。
車内はこんな感じすでに奥の方にも利用者がいた。一回ブレーキの時に倒れそうになり焦る。もう一度固定する。電光掲示の行き先表示と音声案内が流れる。中国語でしゃべり次に英語が流れる。案内は行き先と到着駅ぐらい。発射メロディーなどはなかった。日本では「ドアが閉まります。」とアナウンスがあるがそれは無くブザーが鳴るのみであった。しかし基本的には日本の電車とあまり変わらない。
時折、海岸線と道路が見えるが確かに危なそうだった。4tトラックが片側1車線の路肩一杯までつかってカーブを曲がっていた。自走で行かなくてよかった…
電車に乗って宜蘭に到着!!
30分ほどして宜蘭に到着。そのまま自転車をおろす。切符を駅員に渡し駅の外に出る。
宜蘭に到着したときは11時頃だったので中心街でご飯を食べて、目的地である九份に向けて出発した。
日本でも有名な観光地でもあり一度は行ってみたかったのでそこを目指していくことにした。海岸線を目指していると再度「環島」の看板を発見。それを伝ってゆく。海岸線をすすむと港町があり昼間から海産物の屋台があった。雨が降り出しはじめ少し嫌な気分になる。しぶしぶ進んでいくと地図で気になる箇所があった。
最初は電車のトンネルかと思っていたが実際に行ってみると
なんと環島ルートの一つでこのトンネルをつかってショートカットできるみたいだ!トンネルが自転車道とはすばらしい!濡れた荷物も乾くのでちょうどいい。入口はこんな感じ
2008年に自転車道と使うために1986年に閉鎖したこのトンネルを使うことになったとのこと。元々は1924年に開通した台北⇄宜蘭の主要なトンネルだったという。トンネルのおかげで、海岸線をショートカットできた。
キュウフンへ向けて雨中ヒルクライム
しかしせっかく乾いた荷物はトンネルを出てから降り出した雨によってまた濡れてしまった。。現在時刻は14時半。17,8時にはキュウフンに着けるであろう。台湾の東北部の見知らぬ場所を走る。古い建物が並んでいた。雨が降ったり止んだりを繰り返しながら、キュウフンへ通じる102号を上る。
地図のヘアピンカーブのとおり斜度がそれなりにある。雨も降っている。太魯閣を思い出すがあの時ほどではない。こんな辺鄙な場所の道路は誰が通るのだろうか地元のサイクリストも通らないであろう。日が暮れ始めたころに頂上に着けた。
ここから見ると意外と小さい町だが提灯がいたるところで光っている。急いで町までおりて中心地へ向かう。山間なので町の中の坂がキツイ。予約した宿に向かう。キュウフンの中心地まで行くと中国語よりも日本語の方が目立っていた。日本人多いな!なんとか、到着30分前に予約した宿に着く。オーナーに「さっき予約したばかりだね(笑)」と言われた(笑)。雨の中のヒルクライムはさすがにきつかった。泥だらけの自転車にも関わらず自転車を宿中に入れてくれた。
街中はこんな感じで提灯で照らされレトロなノルスタジックな感じがした。18時ごろについたが早くしないと屋台しまっちゃうよと言われ荷物をまとめて夕食へ行く。キュウフンの夜は意外と短いらしい。
提灯が下がる街は本当にきれいだった。観光客も少なくなり人通りの少ないキュウフンもこれまた良い。海側を見ると基隆(キールン)の夜景が目に入った。一番のカメラがデジカメなのが残念。本当はもっときれいなんです。。
雨の中あきらめずにキュウフンにいった甲斐があった。あまり暗い所に行くと面倒なことになりそうなので、宿に戻る。私の自転車に加えてもう一つ増えていた。夕食後もやることはいっぱいあった。シャワー自転車の整備洗濯とやることが多い。
今日は電車とトンネルのお陰でキュウフンまで着くことができた。明日はついに台北にもどる。雨に降られて後半は嫌なことが何回もあったが台湾一周ももう終わってしまうと思うと寂しさが込み上げてきた。外では聞きなれた台湾のゴミ収集車の音楽が流れていた。。
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